つくれる「未来」は無限にある。様々な未来をデザインする挑戦者たちが見つめるこれからの世界とは/コミュコレ!2018 [Session7:未来とコミュニティ]

 

コミュニティのお祭り、コミュコレ!Community Collection2018


東京カルチャーカルチャーとPeatixがタッグを組んで、素敵なコミュニティを紹介するイベントを、2018年7月19日に開催しました!

ユニークな人の集まりを作り出しているキーパーソンの活動を、一挙ご紹介します!

 

Session7 未来とコミュニティ

草間 麻衣美さん(Hohana)

清原 優太さん(株式会社みかん)

平井 巧さん(一般社団法人フードサルベージ)

平井さん:
一般社団法人フードサルベージの平井と申します。食品ロスをみんなで知って、楽しく自分にできるアクションを探そうという活動をやっています。

 

草間さん:
フリーランスの保育士として仕事をしていて、Hohanaという若手保育士のコミュニティを運営しています。

 

清原さん:
みかんの清原と申します。みかんが好きすぎて、大学でみかんのサークルを作っていたら、大学を中退することになりました。東京大学をみかんのせいで中退したのは僕が初めてだと思います。みかん産業の方や市場の人のコミュニティづくりをしています。

 

 

社会に知ってもらいたいことをどう伝えるか

ーフードロスというのは社会的な問題になっていますが、どういう活動をされているのですか?

平井さん:
サルベージパーティーというイベントをやっています。サルベージというのは、掘り起こすとかそういう意味があります。家で持て余している食材をみんなで持ち寄って、プロのシェフがメニューを考えてライブクッキングするという「サルベージパーティー」を中心に活動しています。

 

2013年から始めて、全国で100回以上開催しています。「食品ロス」という言葉に全く興味がない人でも、料理に興味がある人や、普段づかいの食材で美味しい料理が食べられることに興味がある人が来てくれて、結果的にその人たちが家で実践することが食品ロス防止につながっていっているんです。

 

 

ー草間さんは、保育士のお仕事を外に広める活動をされているんですよね

 

草間さん:
はい、やっぱり保育となると、現場の保育士だったり、子育て世代にしか届かないところがあります。でも、保育にお金を使ってほしいのであれば、それ以外の人にも情報を届ける必要があるということで、色々な人とつながるゆるい場を作ることにしました。

具体的には、ここ東京カルチャーカルチャーで、保育士40人、異業種の方60人でお酒を飲みながら保育について知ってもらおうというイベントをやったんです。そういうアプローチで活動をしています。

 

ーそうなんですよね。僕、忘れられないんですけど、ビール飲んでる参加者のおじさんが「今からチューリップを歌いましょう〜」って言われて大合唱するんですよ。あの保育士さんのファシリテーション能力と、会場の雰囲気はセンセーショナルでしたね。。

 

草間さん:
ナース酒場の方も仰っていましたが、きっかけはちょっと邪なものでいいんです。でもそこで会って話を聞いてもらうことで、知ってもらえることがあると思うので。身近に感じてもらうことが重要だと思います。

 

また、業界内でもなかなか横のつながりができないこともあって。保育士さんってみんな誇りを持って仕事をしているんですが、なかなか一緒に飲みにいって話をすることもない。そういう雰囲気も変えていきたいと思っていて、これから婚活イベントとかもやるんですけど、そういうこともやっていきたいと思っています。

 

 

みかんの固定化されたイメージを覆したい

ーそして、東大を中退してみかんを始めた清原さんは、みかんを通じて社会にどういうことを伝えていきたいと思っているんですか?

清原さん:
社会にというより、とにかく、みかんってこんなに種類がたくさんあって、土や作り手によって味が違ったりするのに、みかん農家っていうとちょっとクールでない印象を持たれてしまっているところがあると思っていて、そこを変えていきたいと思っています。

 

ーみかんの一番の魅力ってなんなんですか?

 

清原さん:
一番いいところは、寝ながらでも食べられるとことですね。あとちょっと真面目に話すと、みかんって、全国各地に散らばっていて、それぞれの文化に根付いたみかんがあるんです。そういうものを紹介していくのが好きですね。

 

みかん好きになったきっかけはありません。生まれつきみかんが好きなんです。みかん産業って、愛媛VS和歌山とか、JAに入ってる入ってないとか、研究者同士とか、そういうもので分断されていたんです。それを、東京出身の一消費者という立場の僕だからこそつなげられるところがあるので、「みかんサミット」というイベントを通じて、そういう人たちが集まるところを作っています。

 

ーそうそう、第三者だからつなげられるってこと結構あるんですよね。第三者が声をかけることでつながりが生まれるって、コミュニティにとてもよくあることのような気がします。

 

 

自分たちの活動がつくる未来

ー本セッションは未来とコミュニティというテーマなんですが、平井さんの活動で「未来を作っているんだ」と感じられることはどこにありますか?

 

平井さん:
扱っているのが「食品ロス」というちょっと重たいテーマで、みんなどう答えを出したらいいか悩んでいるんですね。それに対して、答えを出すというよりも、「一緒に考えていこう」という場を提供することが大事だと思っていて。異なる意見が出てきたときも、いかにそれを受け入れて新たな考え方をできるのかというアプローチでやっていきたいと思っています。

 

 

ー子育てもまさに「未来」ですよね。子どもを育てるってまさに未来を作ることだと思うんですけれど、草間さんは今後どのように保育の世界を作っていきたいと思っていますか?

 

草間さん:
私、けっこう昔から真面目に「保育は世界平和を作る重要なキーだ」って言い続けてるんですけど、それくらい保育園って子ども、未来、そして自分の生き方を見つける場所だと思うんです。

 

保育園で子どもはただ生きているだけなんです。そこで生活の仕方を学んでいく。そしてそこで学んだ生活は、大人になってもずっと続いていく。その子がどんな人生を歩んでほしいのかということを大切に考えて、発達のことも踏まえながらも、子どもが自由に楽しく過ごして、その成長を見守れるところになったらと思っています。

 

 

ーみかんは未来をどう切り開いていくのでしょうか、清原さん

 

清原さん:
まずは、「みかんにはこんなに品種がある」ということを知ってもらいたいという気持ちがあるんですが、それに加えて、みかんって「こたつでみかん」というイメージが固まっちゃってると思うんですよね。古くてダサいみかんっていうイメージがあって、生産者さん自身にも仕事でやってるだけだからという雰囲気があるんです。それはちょっと悲しいなと思って。

 

だから「食べる人も作る人も楽しい」という、みかんのイメージをアップデートして、なんならこの渋谷の屋上全部にみかん生えてるみたいな、そんな未来を作りたいですね。

 


Session7に登場いただいた方たちが活動する企業/団体/コミュニティはこちら

草間 麻衣美さん(Hohana

清原  優太さん(株式会社みかん

平井  巧さん(サルベージパーティー

 

コミュコレ!Community Collectionは今後も開催していきます。今後の情報は東京カルチャーカルチャーのPeatixグループをチェック!

 

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健康を目的にしなくても、体に良いことはたくさんできる。楽しく、心も豊かになり、パフォーマンスも上がる健康への向き合い方とは

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つくれる「未来」は無限にある。様々な未来をデザインする挑戦者たちが見つめるこれからの世界とは

 

 

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