働くことと、つながることの相互作用。新しい働き方の鍵となる「コミュニティ」の力とは/コミュコレ!2018 [Session5:働き方とコミュニティ]

コミュニティのお祭り、コミュコレ!Community Collection2018


東京カルチャーカルチャーとPeatixがタッグを組んで、素敵なコミュニティを紹介するイベントを、2018年7月19日に開催しました!

ユニークな人の集まりを作り出しているキーパーソンの活動を、一挙ご紹介します!

 

Session5 働き方とコミュニティ

藤本 あゆみさん(Plug and Play Japan)

木下 紫乃さん(株式会社ヒキダシ)

白石 健太郎さん(朝日メディアラボベンチャーズ)

藤本さん:
皆さんこんばんは。Plug and Play Japanとat Will Workという働き方について考える社団法人をやっています藤本と申します。

 

木下さん:
株式会社ヒキダシという会社をやっています、木下です。スナックひきだしという、旅するスナックをやっていて、今日はスナックママとしてお話させていただきます。

 

白石さん:
朝日メディアラボベンチャーズの白石と申します。今日は多分CVCとしてではなく、Startup Beersの話で来ているのかなと思います、よろしくお願いします。

 

 

働きかた、つながり方にもあらわれてきた多様性と選択肢

ー働き方と選択ということで、藤本さんまずお話していただけますか?

 

藤本さん:
at Will Workは働き方の選択肢を増やすということで、いろんな働き方ができる人が増えて、結果世の中が良くなったらいいよねということで2016年に立ち上げた社団法人です。

 

ーいまベンチャー支援と働き方改革をやられていますが、その2つって交わるところがあるんですか?それともバッサリ分けてるんですか

 

藤本さん:
今はバッサリ分けてますね。at Will Workの方は、新しい選択肢を作りたいということで、正社員をしながら新しい働き方を模索したいということでやっています。Plug and Playの方は「働く」ということを一切考えずにやっています。ただ、そのつもりでやっていたのですが、どんどんつながってきていますね。

 

 

ー白石さん、先日のStartup Beersは、バーを借り切って、スタートアップに関わる人がただ集まって飲んで喋るという、本当にカオスな飲み会でしたね。どういう経緯で始められたんですか?

白石さん:
僕はむかし朝日新聞の営業をやっていて、自転車に洗剤積んで街を回っていたんですけど、ある日突然「君は新規事業担当だよ」と言われて異動になって。その時に、ゼロから新しい仕事を始めるにあたって、どうやって人脈作ろうか苦労したことがあったんです。

 

そのとき色々やっていく中で、企業を訪問して挨拶してもなかなか打ち解けられない相手でも、居酒屋とか別の場で会うとなんか仲良くなれるということがあって。じゃあその環境を自分で作ればいいんじゃないかと思って、始めたのがStartup Beersです。ゆるいつながりなんですけど、実際に事業連携などが起きたりして、新しい動きに繋がってるのがいいなと思います。

 

 

ーその進化系がスナックなのかなと思うのですが、働き方とスナックの結びつきがいまいちわからないのですが、これはどういう経緯で始められたんですか?

 

木下さん:
一応私、本業では人材開発とか研修とかそういう意識高い系の仕事をやっているんですが、主にやりたいのは中高年のキャリアの再支援です。人生100年時代って言われてる中、中高年の人たちが元気ないなと思っていて。そういう人たちをもっとチアアップしたいと思って始めたのが今の会社です。

 

でも、そういう人たちを呼ぶための場って何だろうと考えたときに、ワークショップじゃない、研修でもない、スナックだと。私が店を持っている訳ではなく、友人がやってるスナックを借りてるんですが、スナックは夜営業なのでそれを邪魔するわけにいかず、昼にスナックをやってるんです。昼にスナックってなんだって感じですが、今日も週一の昼スナックをやってきて、アフターでここにも素敵な方に一緒に来てもらいました

おじさんたちを呼びたかったんですけど、若い人たちも来てくれていて、いろんな人たちが集まる場になっています。平日昼なのに、「席外しってことで来ています」とか、「花粉症ってことでマスクするので、一杯だけ飲んできます」とか、意外とみんなのびのび働いてるじゃないかと(笑)

 

 

 

「コミュニティ」と「働く」の関係

ーみなさん色々な形で「働く」というテーマに取り組まれているなと思ったのですが、その中で「コミュニティ」と「働く」ということがどんな関係になったらいいなと思いますか?

 

白石さん:
今まで僕は仕事とプライベートを切り分けてたんですけど、今の仕事ってプライベートと仕事の境目があんまりなくて。大変そうだねと言われることもあるんですけど、僕にとってはそれがとても心地よい時間になっているので、つながりながら働くというのも面白いんだなと思います。

 

藤本さん:
スタートアップの人たちも、最近はなんか見ていて楽しそうに感じます。昔はもうちょっとシリアスな雰囲気があったような気がするけど、今は表現の一つとしての起業みたいな印象を受けることも多い気がしますね。

 

そしてコミュニティはまさにそのぐちゃぐちゃな状態をつなげるものだと思うんです。だから、究極仕事探しに面接とかいらないんじゃないかと。それこそスナックとかにいる時の方が、本性出るじゃないですか。本音で話せる場が大事だと思うし、会議室だとなんかお利口な感じになってしまうので。

 

木下さん:
そうですね、今「働く場」って息苦しい場になっていると思うんです。 そんな中、スナックって逃げ場所であり、一方で新しいものが生まれる場所だと思います。人と人とがほんとに本音で話せる場所。

 

カウンターを挟むと人は裸になるんです。その人の仕事内容もポジションも関係なく、スナックに来たらママに叱られる。お互いそういう役割をしながら、普段のしがらみを取り払っていけるのがスナックの良さですね。人が肩書を気にせずつながることの心地よさを感じてもらえるといいなあと思います。

 


Session5に登場いただいた方たちが活動する企業/団体/コミュニティはこちら

藤本 あゆみさん(Plug and Play Japan

木下 紫乃さん(スナックひきだし倶楽部

白石 健太郎さん(朝日メディアラボベンチャーズ

 

コミュコレ!Community Collectionは今後も開催していきます。今後の情報は東京カルチャーカルチャーのPeatixグループをチェック!

 

コミュコレ!2018 Sessionレポート一覧

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