イベント規模200人で、ターゲットを絞って集客するのは簡単ではない DMMインタビュー

株式会社DMM.com Labo 

人事部チーフ 沼野井 伸拡様

 

Peatixは個人から大型まで様々なイベントで利用できるイベント管理サービスですが、企業の人事部でも使われているのをご存知ですか?今回お話を伺った DMM.com Labo では、採用活動のPRを目的としたイベントを主催した際にPeatixを利用しています。参加者はある程度コントロールする必要があり、Peatixの集客サービスも活用いただいています。どのようにターゲティングしながら集客されたのか詳しくお話を伺いました。

 

−− どのようなイベントを開催されたのでしょうか?

今回はPeatixを利用して、DMMの亀山会長とやまもといちろう氏の対談イベントを実施しました。

亀山会長の対談イベントは、DMM社員向けには定期的に開催しており、外部向けにもホリエモンを呼んで実施するなど、最近では少しずつアプローチをしています。

そして今回の対談相手であるやまもといちろう氏とは、実は2014年10月に1度対談を開催しており、今回は第2回目でした。1回目の対談イベントは定員100名程でしたがすぐに満席になり、内容も非常に好評でした。

その結果を踏まえて、採用活動のPRとして、第2弾の対談を開催するというプロジェクトが昨年年末に会長主導でスタートしました。

そのプロジェクトでは

  • 前回の2倍の規模を社外スペースで実施。
  • 採用活動が活発になり始める1月中に実施。

 という2つのミッションが立てられました。

 

集客は1つのリソースだけに頼ってしまうと、読めない部分もあると考えた

イベント開催まで残された時間は1ヶ月半程度でした。イベントの規模は前回の2倍の200人を想定しましたが、この規模を、しかもターゲットを絞って集めるのは簡単ではありません。

まずはイベント成功には内容が最重要と捉え、当日話の中身を決めるところから始めました。その後、どう参加者を集めるかについて計画しました。

今回のイベントは採用活動のPRということで新卒と転職活動者がメインターゲットでした。

特に難しいと感じたのは新卒の集客です。そこで、もともと取引があったエンジニア採用をおこなっているギブリー社にご協力いただき、対学生向けの集客をお願いすることにしました。

転職者の集客は、1つのリソースだけに頼ってしまうと読めない部分もあると考え、他社がイベント集客をする際にどうしているか調べている時にPeatixの名前を見かけました。

弊社の他部署では既にPeatixと関わりがあったので、存在は知っていました。例えば毎年豆まきシーズンに話題になるイベントの「すごい豆まき」では、DMMが豆スポンサーになっています。

しかし、私のいる人事部で利用するのは初めてでした。

 

 −−では、Peatixを使ってイベントページを作成するのは初めてだったのですね。

はいそうです。

日程的にも余裕はなかったのでアカウントを登録して、そのまま直ぐに、イベントページを作りました。既にイベントまで1ヶ月を切る頃でしたが、その日のうちに全て作る事ができました。操作はとても簡単で、逆にこれでいいのか不安になる程でした。

 

集客元の特徴と参加者のタイプをきちんと把握しながら集客を進める

−− イベント公開後、申込状況はどうでしたか?

集客に関しては、段階を設けて公開する計画をしていました。

まず始めは、Peatixで発行したイベントURLを使い、Facebook や Twitter で情報拡散しました。SNSでの告知の際は「転職者」向けのイベントであることを全面に出し、ターゲットをかなり絞り込んで告知しました。

このようにターゲットを設定した影響からか、想定範囲内ですが、初動は少し遅めの申込のスピードでした。

そして、第二ステップとして、転職に興味関心を持っている人が集まる当社の採用サイトにバナーを設置し、集客しました。採用サイトでは求人案件に応募してくれる方が多い一方で、DMMの採用情報はチェックするが、応募をするまでではない方も多くいます。

そのような方が、亀山会長から直接話を聞けるイベントに参加すれば、彼らの転職意欲を刺激するのではと考えていました。

この様に、当初より集客プランはしっかり計画しました。

予測は常に少し悪く設定しながら、集客元の特徴と参加者のタイプをきちんと把握しつつ、全体として応募者数を見ながら集客を進めて行きました

最終ステップは、最も大きな効果が期待できるDMMのサイトトップへのバナーの設置です。これも当初の計画通り、イベントの1週間前での実施でした。DMMのサイトトップのバナー告知からくる人は、転職者というターゲティングが出来ないため、様子をみながら最後の隠し球として残していました。

さらに、このタイミングで、Peatixの集客メールの配信もお願いしました。この2つの結果、最後の1週間で一層応募が増え、すぐに満席になりました。

 

Peatixには「亀直」につながる層を期待してターゲティングを依頼

 

−− Peatixの集客サポートに問い合せをした際は、どのメニューを依頼しましたか?

設定したターゲットに「イベント紹介メール」を送る有料サービスをお願いしました。ターゲットは、ピンポイントに「転職希望者」ではなく「社会人」で依頼しました。

というのも、今回の対談イベントでは2016年新卒、転職希望者、そして「亀直」という会長直々に採用する層の3つのターゲットを設定おりました。

「亀直」はどちらかというと、転職意識はもっていないが優秀でアイデアを持っている方で、DMMの新規事業のリードを取ってもらえるような方を想定していました。

この「亀直」の集客を考えた時、Peatixのターゲットも「転職希望者」ではなく、『アイデアを持っている「社会人層」』に変更して集客を依頼しました。このキーワードをもとにPeatixのユーザーから配信先を抽出いただきました。

転職者層であれば自社の採用サイトから黙っていても来てもらえるので、Peatixには「亀直」につながる層を期待してターゲティングをお願いしました。

 

参加者の15%は Peatix の「イベント紹介メール」経由になったのではないでしょうか

 

−− イベント紹介メールの結果はどうでしたか?

先ほどの条件で抽出してもらったPeatixユーザーにメールを送った結果、多くの方に応募いただきました。

最終的には参加者の15%はこの有料のレコメンドメール経由になったのではないでしょうか。(※1)

Peatixではさまざまなイベントが開催されていてアクティブなユーザーがいるイメージを持っていましたが、実際にPeatix経由でイベントに参加いただいた方をみていると、自分の予想通りでした。

※1. 配信数で値段が決まります。最低配信数は1000通 (50,000円)からご用意しております。

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−− イベント参加者の転職意向などを知る為に何か対策しましたか?

イベントの目的は採用でしたが、イベントの場で採用活動をするつもりは当初よりありませんでした。

矛盾を感じるかもしれませんが、採用活動と今回のイベントは切り分けて計画を立てていました。それはDMMの社員として今回のイベント自体を純粋に楽しんでもらいたいというプロジェクトメンバー全員の想いからです。

その代わりに、Peatixのフォーム機能で名前や連絡先を記入していただきました。

また、最後に任意回答で「新規事業に興味がある」「DMMの今後のイベントに興味がある」などが選択肢になった質問を作って、参加者が何に関心を持っているか調査しました。

アンケートフォーム以外にも、チケット種別を「一般(転職希望)」「一般(新規事業立案)」など複数作成したので興味関心別に参加者データのグループ分けができました。

 

– 当日の受付管理はどうでしたか?

 

Peatix以外でもさまざまな経路から集客しており、当日はPeatix以外からの応募の列も作りましたが、Peatixの列はスムーズに受付できました。

Peatixでない場合、応募者のデータをあいうえお順に並べ変えたリストを印刷して、受付の際に名前をきいてペンでチェックしていく必要がありますが、Peatixではスマホのアプリに掲載されたQRコードを読み取るだけで受付が完了するので非常にスムーズに受付対応をすることができました。

 

−− 今後もイベントを実施して行く予定はありますか?

採用とは別のプロジェクトになりますが、今後DMMを技術の会社としてを発信していくために技術勉強会を開催していく予定があります。

その集客でもPeatixを是非活用していこうと社内で話しているところです。

2015.3.1

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