イベント事業は、出版社が築き上げてきたブランド力を活かしやすい領域 Wedgeインタビュー

wedge_cover

 

新logo株式会社ウェッジ

編集部  企画室 飯尾 佳央様
編集部  企画室 西田 信子様

 

Peatixでは出版社によるイベントも多く開催されており、人気のイベントジャンルの一つに数えることができます。コミュニティ的なリアルコミュニケーションに、確かに注目が集まってきていると感じます。そんなイベントという「場」によるメディアの可能性を模索している担当者から直接お話を伺える機会をいただきました。イベントへの想いや背景、そしてPeatixコンシェルジュを活用した経緯までとても興味深いお話です。

−− Peatixで開催いただいたイベントは大盛況でしたが、イベント開催は今回が初めてだったのでしょうか?

私ども出版社ウェッジは、東海道・山陽新幹線のグリーン車に搭載されている月刊誌「Wedge」や「ひとときを発行し、同時にウェブマガジン「WEDGE Infinity」を運営しています。「WEDGE Infinity」は2009年2月にスタートし、現在は月に約100本の記事を公開しています。雑誌からの転載記事も一部含まれますが、そのほとんどがウェブオリジナルの記事です。

 IMGP3625_2

弊社にとって、セミナーの開催は今回が初めてではありませんでした。2000年頃から2010年まで、雑誌の定期購読者向けサービスとして、東京・大阪・名古屋で年に1回ずつ、無料のセミナーを開催していました。当時は、外部のイベント会社に委託することはなく、社員だけで運営していましたが、セミナーが定期購読の維持・促進に貢献している実感が得られず、何より、運営にかかる費用と人的負担が大きすぎたため、一旦このサービスを見直すことになりました。

その後、イベント自体が収益を生み出すモデルにならないか、編集部を中心に意見を出し合いました。事業化するのに参加者から比較的高額な参加費をいただく有料モデルと、企業などの協賛を募る広告モデル、大きくこの2つのパターンがあると思います。ただ、今回は社内の後押しもあり、ひとまずテストマーケティングとして、2千円と比較的安価な有料セミナーを実施することにしました。

テーマについては様々な案が出ましたが、戦後70年の節目に、日中関係を改めて見つめ直す意義は大きいと考え、雑誌やウェブでもご執筆いただいているジャーナリスト・富坂聰氏に、「習近平の真実~中国経済と日中関係のゆくえ」というテーマで、ご講演いただきました。

1

 

イベントにアクティブな若いユーザーを持っているPeatixとコラボしてリーチを獲得することは理にかなっている

−− Peatix内でのイベントの宣伝を加速できる「Peatixの集客サービス」もご利用いただきましたが、集客はどのように計画されましたか。

メルマガ会員への告知、自社サイトでのバナー掲載やSNSによる告知、そして雑誌の誌面にもQRコードを掲載するなど、広く告知を行いました。有料広告としては、Peatixの集客サービスとFacebook広告を利用しました。

Peatixの集客サービスを利用したのは、既存の読者層以外の若い層へのリーチが目的です。イベントにアクティブな若いユーザーをお持ちのPeatixのサービスとコラボしてリーチを獲得することは理にかなっていて、社内でも直ぐに了承を得られました。

結果として、Peatixさんの イベント紹介メールやサイト、アプリ内の おすすめ枠掲載などを経由して、学生さんも含め20代を中心に、20名(参加者全体の約1割)のお申し込みをいただくことができました。

新たな層への告知という点では、オンライン記事に掲載したバナーも役立っています。最近ではYahooやキュレーションメディア経由でWEDGE Infinityの記事を読まれる方も多くいますが、Wedgeの記事だと認識していない方もいます。そこで、記事ページにWedgeとしてイベントを告知して実際に参加いただければ、弊社の認知度向上にも貢献できます。 実際に今回のイベントでは、雑誌のWedgeもWEDGE Infinityも読んだことがない参加者は全体の20%でした。

イベント管理サービス Peatixのイベント集客プレミアムメニュー
sellticket_banner

あなたのイベントに合ったターゲットをPeatixユーザーから選定!

「イベント紹介メール」やアプリやサイトの「おすすめイベント掲載」など、最適な集客方法をお選びいただけます。詳細はこちら

 

 

2

 

 

−− PeatixとFacebook広告では、何か反応に違いはありましたか?

Facebookの広告は、「いいね」や「シェア」はしてもらえるのですが、チケットの購入にはあまり繋がりませんでした。イベントの内容に興味があっても、実際にチケットを買って「イベントに参加する」という行為は、若干ハードルが高いのかもしれません。

一方、Peatixには普段からアンテナを張ってイベントを探し参加しているユーザーが集まっているため、効率的な集客に繋げることができました。

−− アンケートを取られたとのことですが、どのようなデータを収集しましたか?

まず、チケット購入時にPeatixのアンケートフォームを利用して、参加者の属性情報や、セミナーの認知経路についてお聞きしました。

また、イベント当日には、今後のセミナーで登壇してほしい講師のお名前や、今回のイベントの満足度、「Wedge」や「WEDGE Infinity」を読んだことがあるかなど、詳細なアンケートを取らせていただきました。今後のイベントの方向性を検討する際にとても役立つデータです。

 

読者とのリアルな接点が持てるイベントを新たな収益事業にする動きが、強まっているのではないか

−− Peatix内でも出版社が開催するイベントが去年あたりから増えてきていますが、どのように考えていますか?

出版事業の傾向として収益を確保することが年々難しくなってきているので、読者とのリアルな接点が持てるイベントを新たな収益事業にしようとする動きが、強まっているのではないでしょうか。イベント事業は、長い間、出版社が築き上げてきたブランド力を活かしやすい領域だと思います。

 

Peatixコンシェルジュも活用して、手間だけでなく運営の費用も抑えられた

−− 今回初めてPeatixを使って開催いただきましたが、Peatixはどこで知りましたか?

他社が主催した有料イベントに参加した際に初めて知りました。実際に使ってみて、申込や支払いの流れがスムーズな印象を受けました。

今回のイベントでは、セミナー運営を丸ごと引き受けてくれる会社なども含め比較検討した結果、手間だけでなく、費用も抑えられるPeatixを選ぶことにしました。

イベント運営をサポートしてくれる「Peatixコンシェルジュ」としては、受付サポート(3名)と参加者問い合わせ対応(メール対応)をお願いしました。ご高齢の方からは、「アプリは難しい」というお声も若干いただきましたので、イベントの対象となる年齢によっては、電話受付など申込経路を増やすなど改善点もありますが、全体としてPeatixの利用で非常に効率的な運営ができたと思います。

−− Peatixコンシェルジュで、今後あったらいいと思うサービスなどございますか?

今後は、企業の協賛を募るセミナーも模索したいと思っています。例えば、女性を対象にしたセミナーを企画したら、女性向けのセミナーを協賛したい企業をマッチングしてくれるサービスなどあると魅力的です。

出版社としては、参加者の皆さまに満足していただける企画を考えることに注力したいので、イベントのマネタイズの部分でPeatixさんのサポートが受けられると有難いです。

Peatixコンシェルジュは、「主催者の困ったをサポートする」をコンセプトに去年立ち上げたばかりのサービスです。今後、一層サービスを充実させて行く予定ですので、是非、ご注目ください。

2015年6月

concierge_banner 主催者の困ったをサポート「Peatixコンシェルジュ」

イベント受付サポート、抽選設定、座席指定、イベントページ作成代行など、イベント主催者の困ったをしっかりサポートしています。

詳細はこちら>>

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で