<イベント集客>活用すべき集客チャネルは?

前回投稿の「いつチケット販売を始めるべきか?」では、チケットの販売時期についてPeaTiXで成功したイベントのデータに基づいた考察を共有しました。今回の投稿では、

「チケット販売時期の目安は分かったけど、どうやって告知をしたら良いか分からない…」
「集客がイベント成功の鍵なのだけど、ウェブ広告の予算もないしどうしよう…」

こんなお悩みをお持ちの方々に、イベントページ訪問(トラフィック)のデータを紹介しながらPeaTiX で集客に成功したイベントが「どのような集客チャネルで参加者を集めたか」についての考察を共有します。

こちらのグラフはPeaTiX でチケット完売に成功したイベントページの流入元(PeaTiXのイベントページへアクセスさせた元のページ)を示した抽出サンプルの実データになります。 session_pie-chart
まず始めに、これらのページ流入元の内容を下記の通り説明します。

  • direct: 直前にWebページを見ていない訪問(t.co以外の短縮URL使用のクライアントやメール経由)
  • Twitter: Twitter経由(Twitter.comやtwitterクライアント)の訪問
  • Facebook: PC向けFacebookサイトからの訪問
  • FB mobile:   モバイル向けFacebookサイトからの訪問
  • own site: 自社媒体(ホームページ、イベント告知ブログなど)からの訪問
  • Google: Googleサイト(検索結果、Google+など)からの訪問
  • others: 各種メディアサイト、他社ブログなどからの訪問

このグラフを見てまず目につくのが、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアからの流入が占める割合が半分以上(上記のdirectトラフィックを分析するとiPhoneやAndroidなどからのアクセスが多くdirectの半分はソーシャルメディアのクライアント経由と推測)という事実です。

書籍や家電といった生活用品を販売するオンラインショッピングのサイトの場合、
「欲しい商品を検索してサイトに辿り着く」という導線が集客の中心なのでGoogleやYahoo!といった検索ポータルからの流入が多くを占めますが、
イベント主催者からの情報発信や参加者のくちコミで人が集まるイベントの場合は、
「情報が人に近づいてゆく」という導線が集客が中心のためソーシャルメディアが最も相性の良いメディアであるのも納得です。

このデータを踏まえ、イベント集客に活用すべきチャネルについてのヒントはこちらになります。

<Point 1>Facebookはフル活用しよう!
Facebookではリアル世界での交友をベースとしたソーシャルグラフが前提となっているので、主催者だけでなくイベント関係者や近しい知人が告知をサポートしてくれることで、友達の友達へといった乗数的な告知の拡大が期待できます。Facebookページ・グループ・イベントなど媒体も多様なので、短期から長期まであらゆる集客施策が無料で実施できます。

<Point 2>TwitterもFacebookと同様に重要!
ビジネスや慈善活動など社会性の高いイベントであればFacebookでの情報拡散も期待できますが、近しい知人やビジネスパートナーに広めにくいエンタメ系のイベントなどの場合はTwitterのほうが情報拡散が期待できるケースも多々あります。イベント参加者がチケット購入時に「行きます!」と情報を拡散したり、ハッシュタグを活用することで特定分野に興味のある人々に幅広くリーチしたりとTwitterならではの利点も多くあります。

<Point 3>従来メディアの影響は限定的?
長い間WEBの入り口とされていたGoogleやYahoo!といった検索ポータルからの流入は全体の5%未満と期待される効果は限定的です。マスメディアなどの情報発信とマッチしたキーワードを含む告知内容であれば多少の効果も期待されますが、告知開始からイベント開催までの期間が短いイベントの集客においては、やはりリアルタイム性が高いソーシャルメディアのほうが圧倒的に効果的なツールになります。

2012年2月のニールセン調査では、日本国内のFacebook月間訪問数がソーシャルメディアで抜群の認知度をもつTwitterを越え1350万人に到達し、我々の日常生活でソーシャルメディアが占める時間がますます増えてきています。人と人がつながり、リアルタイムな時間を共にするのがイベントの本義であるからこそ、集客からコミュニティ形成まで全てのイベント運営プロセスにおいてソーシャルメディアがますます重要な役割を果たすことは間違いなさそうです。

PeaTiX はソーシャルメディアとの連携をますます進めますので、乞うご期待!

 

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