2012年4月20日にOpen Network Lab(恵比寿)にて行われた、Geekではないけど起業に成功・Snapette創業者Sarah Paijiによる「ファッションアプリの起業成功法」のイベントレポートです。
PeaTiX とは500Startups つながり(Peatix Inc.の原田が500Startupsのメンターを務めています)という事で。。
Sarahは今回、初めて東京に来たそうで、来日中は沢山のMtgと代官山などでShopping(調査に近いと思いますが)をしたそうです。
■Snapetteについて
Snapetteはオフラインの施策を重視
- オンラインのECサイト、例えば、javariとかで”ピンクシューズ”を簡単に探せる
- 今回、代官山に行ったけど、お店→お店にいかないと買えない
- オフラインではお店がどこにあるのか?
- 米国では、35%がお店で写真を撮って、25%がその写真を友達とシェアしている
Snapette Appについて
- 商品写真をApp で投稿して共有する
- Hot でlikeのついた人気のものを表示
- Here で近くのものを表示
- 60%以上がユーザーの投稿
- お店からの情報も掲載されている お店情報 住所 営業時間 TEL
米国では60店舗の登録
日本でもこれから増やして行く - お店がどこ?というのを知れる
- プッシュ通知で流すこともできる
例えば、代官山にいたときに3ブロック先のお店はわからない
お店から代官山にいる人にDiscount Sale情報を流して、ユーザーはプッシュ通知で知る事ができる
もう一つ大事な特徴として
- ソーシャルアプリなので、その人がどんなものを好んでいるかが分かる
Twitterのファッション版と思ってもらえれば - デザイナーや有名なBloggerなども参加している
ブランドパートナーでRebecca Minkoffやナインウエストなどブランドと一緒にプロモーションする - ブランドのファンが付くのを手助けしている
- 最初はナインウエストの気に入ったものを投稿して!というキャンペーン
顧客にメールでお知らせ
抽選でクツが当たる
TwitterやFacebookで友達とシェア - 例えば、野外広告を買っても、広告を見たユーザーが実際にその商品を買っているのかなど、どうしているのかわからない
- ユーザーがどういった行動をしているのか知れるキャンペーンが出来る
Q&A
Q:写真を投稿させるのに問題は?
A:米国では写真を取るのに抵抗がない Shop側も撮らせている
日本では難しいかも Shopやブランドと組んでやる ユーザーのエンゲージメントを高める
Q:値段は登録できるんですか?
A:できます、オプションですが お店も登録できます ユーザーが投稿する場合には、ユーザーに依存する
Q:ユーザー獲得、フィーチャーユーザー、ショップ獲得について難しい点は?
A:すべてすごく難しい Shopとオーナー インフルエンサー ユーザー 同じ比重で登録してもらう取り組みをしている
Q:なぜ、NYでStartupしたのですか?
A:元はSilicon Valleyで起業したんですが Silicon ValleyやLosに比べてNYはファッションの街
Palo Altoでは女性がそんなに服を気にしない お店もない NYに行ったほうがいいと思った
マーケティングやPRの人もいるし NYがベストプレイス
Q:NY なぜLondonやParis、東京の世界各国の情報は表示しないの?
A:今はNY、近くの人にフォーカスしている 今後はそうしていきたい
Q:ファッション好きをターゲットにしているが、 なぜこのようなアプリのデザインに?
A:デザイナーはいない ワイヤーフレームもなかった
時間がなかった Co-founderもデザインの知識がないなかで2ヶ月で作り上げることに専念した
男性の意見は一切排除した ターゲットではないから
■なぜStartupしたか?
Co-FounderのSarah について
Los生まれ 韓国人とアメリカ人のハーフ ハーバードで経済専攻 ゴールドマンサックスに入社 トラディショナルな金融の道を歩んできた
周りは私のキャリアを喜んでくれたけど、忙しすぎた
何か情熱を注げるものは何かを模索した
昨年、ハーバードビジネススクールにも行った
自分がなにをやりたいのか考えた
コンサルティングの道などもあったが、ファッションの方にいきたいと思った
きっかけ
ギルトグループの人がきてくれた 公園で話を聞いた
彼らは、ハーバード出身の人で、同じようなバックグラウンドを持っている人だった
これはファッションで行ける!と確信した
2週間何ができるか考えた
当時はアイディアは何もなかった
ハーバードの同窓会で会ったCo-founderは20歳年上で3人も子供いる
いい話を聞いて 来週コーヒーMtgをという事になった
ファッションAppのアイディア
ジーニからファッションの写真を共有するアイディアを聞いた時に、写真を撮る人がどれだけいるの?と懐疑的だった
私は、写真をどこでも撮ったりしないし、iPhoneを買ったばかりでアプリも0だった(!)
コンサル出身だから、100%でないと納得できない
モバイルに関する情報を漁りまくった
返事するまでに1週間以上かかった
その過程で学んだことがある
頭の中を形にしないといけない
やってみてわかることがある
完璧なアイディアはなかったけど やってみることにした
当初のアイディアは写真をシェアするだけだった
Instgramと一緒でビジネスモデルがない
そこで、お店をいれることにした
2011年1月当時、Co-founderとは、LondonとBoston (Sarah)と離れていた
全ての情報をいれた40Pのプレゼン資料を作り、VCをはじめいろんな人に聞いてFeedBackをもらった
アイディアだけのPaper、デモなしだったが、去年の3月にある大きなVCファームが興味をもってくれた
投資を受けることになった
メンバーをBostonに集めて、Due diligenceの説明などした
この経験がよかった 実際にはこのVCから投資を受けなかったが
500Startups のDave MacClure との出会い
ある日、Sarah のTweet を 500Startups のDave MacClure がRTしてくれた なんでかはわからないけど
そのTweetにはSnapetteのLPのURLがあってEmailアドレスを登録を促進していた
一気にユーザー登録数が跳ね上がった
Y com、TechStarsなどのVCが殺到した
友達に話したら、Dave に電話しろといわれ
TwitterでDaveとコンタクトして電話番号をもらった
電話をかけてピッチした
彼がたぶんとてもいいと思う
Dave の知り合いの女性のアプリつくっている人がいいと言ったら、出資したいと言われた
CAにきてくれと
彼女と話したら、「これいいね!」と
Daveに「今すぐ来い!」と言われた
500Startups のAccelerator program が既に3週間前に始まっていたから
「既にロスしている」と
すぐにSVに飛んだ
500Startupsにて
500Startupに行ったけど、「こんな子がやるものをいいと思うのか?」と周りは懐疑的だった
今日みたくハイヒールをはいて(お洒落していた)「あの子は誰?」とw
だけど、私は女性だから、VCにすぐに覚えてもらえる
女性でStartupは珍しいから、女性であることを活かしてやろうと思ったの
技術的なことはわからないけど、それがStartupで重要なこととは思わない
C++やphpなんて全くわからないけど
大事なのは 私は女性のこと どうやって買い物しているか は知っているもの!
重要なのは自信を持つ事
日本語もできないけど日本にきて パートナーと色々Mtgした
自分の得意なことで
500Startup のプログラムは 1〜100まで全てよかった
もし、Bostonでオフィススペースを借りてても、8月にスタートできなかったと思う
500StartupのDemo DayでもっとProductをよくしろと言われた
いままでのProductは捨てた
その後、実際に投資をしてもらう際、契約のこととか全くわからないかった
アクセルパートナーからDGからも出資を受けることになった
最後のレッスン
とにかく人と話すこと
どんな事を考えているかを人と共有する
誰にもいわない 盗まれるからとか意味ない
■Snapette information
昨年8月に米国でリリース
日本語のSnapette を先週リリース。
日本ではDGがSnapette Inc. と提携して、日本の戦略パートナーとなるそう。日本語版のApp 開発支援や日本の販売店の登録サポートやキャンペーンなど行うそう。
日本語のTwitterアカウント(@SnapetteJP)も出来てました。
■他のまとめエントリー
- ファッション系iOSアプリSnapette(スナペティ)の創業者Sarah Paijiさんがどうやってスタートアップ を立ち上げたか?|世界を巡るFool on the web
- Snapette創業者Sarah Paiji「ファッションアプリの起業成功法」イベントレポート by takejuneさん
■Open Network Lab主催のおすすめイベント
第1回目となる今回は、WEB・モバイルサービスを立ち上げる際に重要なキーとなる『サービスローンチ後の戦略』をテーマに、顧客分析、A/Bテスト、SEO、E-mail分析の各分野のスペシャリストをシリコンバレーより招き、ディスカッションを行います。
アクセス解析、KPIの設定、デザイン・機能の検証、検索エンジンの最適化、メール配信と分析等、サービスを提供していく中で切り離すことのできない課題を解決に導くため、 シリコンバレーで最先端のサービスを創業したスペシャリスト達が集結するカンファレンスです。
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