EventSalon vol.8「つながり」が生まれるイベントのつくりかた
30人から6,000人まで。なぜTABIPPOイベントの参加者は旅に出て行くのか
旅祭 小泉翔
30名規模の旅大学、東京・大阪・福岡の3都市合計で6,000人規模となる世界一周イベント、そして約5,000人の来場者数を誇り大成功に終わった野外フェス旅祭2015。規模やコンセプトの異なる3つのイベントに共通した旅への思い、参加者同士のつながりについてお話いただきます。
全員が世界一周をしている会社
株式会社TABIPPOの小泉と申します。今日はよろしくお願いします。僕は大学生の時に1年間世界一周の旅に出て、旅中に出会った仲間と一緒にTABIPPO、「旅」×「一歩」でTABIPPOなんですけど、若い人たちにもっと旅に出てほしいよねって思いで最初学生団体みたいな感じで団体を始めました。
僕、新卒でサイバーエージェントに入社して、去年の4月に他の一緒にTABIPPO立ち上げたメンバーとみんなで一斉に会社を辞めて、独立して今やってます。特徴としては社員が4人とメンバー10人の14人体制でやってるんすけど、全員世界一周をしててほんとに旅が好きでもっと旅の魅力発信したい!みたいな結構熱い系の会社です。
旅グッズの制作、月間200万PVのメディアを運営
イベントが一番表に出てるんで、イベントやってる会社だと思われがちなのですけど結構いろんなことやってて、今日、後でイベントの話をさせていただくのでちょっと割愛するんですけど。あとは旅行系のプロダクト、例えば本とか「絶景手帳」っていう旅に行きたくなるような手帳を作ってたり、「絶景ポストカード」っていうのを作ってたりっていうものづくりを出版社さんと一緒にやってます。
今、累計で13万部ぐらい売れててこれからいろんな旅のグッズ、例えばバックパックとかパスポートケースとかそっちのグッズにも寄せていきたいなっていうふうに思っています。「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」の詩歩ちゃんとか皆さんご存じだと思うんですけど、結構詩歩ちゃんと一緒に書店に営業に行って「ちょっと絶景の棚広げましょうよ」みたいなのを一緒にやってたりしてます。
あとはTABIPPO.NETっていうメディアをやっていて今は月間200万PVぐらいなんですけど、とにかく旅行に関する記事とか情報を書きためて、それを今Facebookだいたい12万人ぐらいの「いいね!」があるのでそれで配信したりとか、Twitter・メルマガ。最近はLINE@がすごい勢いで伸びてるので、そういうウェブのチャネルを使ってメディアを育てたりしています。
「若者が旅する文化を作る」というビジョンを掲げ
そもそもこういう活動をしているのは「若者が旅する文化を作る」っていうビジョンを掲げてやってるのですけど、とにかく自分の身の周りの人とか日本全国の人に世界一周とか海外旅行に一歩踏み出すきっかけを提供したいなっていう思いでやってます。
それでイベントなのですが、団体を設立してから5年間ぐらいずっといろんな種類のイベントをやってるので、今日ここでお話をさせていただきたいなと思うんですけど、一番ちっちゃいものだとだいたい30人ぐらいの規模のものから、大きいものだと野外フェスの6000人ぐらいのものまでかなりいろんな種類のイベントを開催しています。
これはビジョンである「若い人たちが旅する文化」を作るためにいろんなイベントが必要だなっていう根本のところから落とし込んでいろんなイベントを企画してるんですけど。今日はこの6000人の大きいイベントをしようかなと思ってたんですが、コミュニティとかつながりっていうのを目的にやってるのがこの30人規模のちっちゃいイベントなので、そっちを中心にお話したいなと思ってます。
これはSchool With(スクールウィズ)っていう会社の太田さんなんですけど、ちっちゃいノウハウを共有したりとか世界中の絶景を紹介したりとかっていう、とにかく旅に行きたくなって情報も手に入るような講義形式の「旅大学」と呼んでいる企画です。
あとはこういうでっかいホールで――来年は2月に開催するんですけど、東京・大阪・福岡で2000人ずつのだいたい6000人ぐらいの規模の学生に限定した世界一周イベント。ほんとに世界一周行きたいっていう学生だけを集めたイベントを開催しています。
あと、10月の頭にお台場の潮風公園で開催したんですけど「旅祭」っていう旅をテーマにした野外フェスを主催しています。これは去年、ミスチル(Mr.Children)の桜井さんに来ていただいたりとか、今年レミオロメンの藤巻さんが来たりとか結構アーティストが前に出てるんですけど、例えば世界中のサンバとかフラとかいろんなダンスが一緒に踊れたりパフォーマーが来たり、世界中の楽器を作るワークショップがあったりとか、海外雑貨が買えるようなマーケットがあったりとかっていう、とにかく一日限りのフェスなんですけど朝から夜まで旅・海外を体験するようなフェスっていうのをやってます。主に旅大学、こういうちっちゃい講義形式のものと、学生向けのでっかいホールのものと、野外フェスの三つを企画してます。
旅大学では「コミュニティづくり」を一番意識している
それで、今日お話させていただくのがこの旅大学についてなんですけど。意識してることが二つあって、根本のビジョンはとにかく来てくれたお客さんが旅に行きたいとか、実際に行きたいと思ってる人が実際に一歩踏み出せるっていうところがメインのコンセプトになるんですけど、そのために今日のイベントのテーマでもある「コミュニティづくり」みたいなのをこの旅大学では一番意識してやってます。
そのコミュニティっていうところも二つに分類して考えていて旅大学自体のお客さん同士が交流したり、今日もほんとにそういう感じになっていくと思うんですけど、そのイベントの中でどうやってお客さんが交流していくかっていう。コミュニティ化していくかっていうところと、旅大学に来てくれてコミュニティができたお客さんたちをどうやってTABIPPOのファンにしていくかっていうところの二つを意識して運営をしています。
旅大学っていうのはどういうイベントかっていうと、毎週土曜日に東京・大阪・福岡の三都市で――今年の5~6月ぐらいに始めたんですけど年間に80回ぐらい、規模は30~50人までって決めてて、会場は基本的に30~50人が中に入る所でやってます。一般2500円、学割1500円。毎回テーマを決めて、例えばプロのカメラマンを呼んで世界で絶景を撮るための一眼レフのワークショップをやったりとか、世界一周をして帰ってきて自分で旅をテーマにしたカフェを開業している人たちを集めて、開業の講義をやったりとか。あとは英語講師・スペイン語講師・中国語講師の方を呼んで、三カ国一気に勉強できる講座をやったりとか、かなりいろんなテーマでさまざまなゲストを呼んで、毎回イベントを企画している形となります。これをイベント事業部は僕ともう1人しかいないので2人でやってるんですけど、完全に疲弊しています。メンバー募集しています。
コミュニティをつくるためにやっていること
このちっちゃい規模のイベントはほんとにコミュニティづくり。逆に言うと、学生向けの大きいものとか旅祭りに関しては正直コミュニティを作ろうとは一切思ってなくて、とにかくこの旅大学でちっちゃい規模の来場者さんの関係値を深めることと、だいたい年間で3000人ぐらいのイメージなんですけど、その3000人のお客さんがTABIPPOのファンになってくれたらなっていう二つをテーマにやっております。
それでコミュニティをつくるためにやってることは、多分皆さんイベントをやられてるとだいたい「そんなもんだよね」っていうところは多分多いと思うんですけど、事前にやることと当日と事後の三つに分けて書いたんですけど、
僕らは年間で80本、同じイベントは一切ないので基本的にはどんなニッチなテーマでも30人集まるならやるみたいなのを掲げてやってるので、とにかく企画を尖らせることによって「このイベントやって欲しかったんだよね」とか、「この情報って旅大学じゃないと手に入らないよね」みたいな尖った企画をとにかくいっぱい作ってちっちゃいニーズにも答えてくってとこですね。
Facebookグループを事前に作って、申し込みをしてくれた参加者に入ってもらって事前に自己紹介をして交流したりっていうのを徹底的にやってます。当日アイスブレイクしたりだとか、音楽をかけて雰囲気を良くしたりとか、毎回飲み会がセットになってたりとかっていうところは当日意識してます。
終わった後にアンケート取って、どういうイベントを他にやって欲しいかとか実際どういうところ改善したらいいかっていうのをこの80回のイベント全部で同じフォーマットでアンケートを取ってっていうのをやってます。最後がちょっと肝になるかなと思うんですけど、僕らの場合はイベント以外にもやってることがあるので他のチャネルへの促進を結構やっていて、要はイベントに来てくれた人に対してプロダクトを紹介したりとか、イベントに来てくれた人に対してこういうメディアで情報発信してますよっていうのを告知したりっていうのをかなり重点的にやってます。
これは逆のパターンもあってプロダクトからイベントに来てくれたりとか、メディアを見てくれてイベント来てくれたりっていうところでこの三つの僕らの事業の軸をうまく循環させながらファンを作るっていうところを意識してやってます。すいません、ちょっと長くなっちゃったんですけど以上になります。
ぜひ交流会でいろいろ話しかけていただければと思います。ありがとうございました。
質疑応答
庄司:小泉さんありがとうございました。すごいですね、10人全員世界一周旅行経験者。
小泉:旅中に会った仲間とやってるんで、結構変なやつが多いですね。
庄司:「何回世界一周したのか?」みたいなのが面接で聞かれるわけでしょ?(笑)
小泉:名刺の裏に行った国が塗りつぶされてるんですけど、結構みんな本質を忘れてとりあえずでかい国に行こう、みたいな感じになってるのが弊社です。
庄司:それ、みんなが旅をしてて会社が回らなくなるみたいなことはないのですかね?
小泉:来月は4人中3人いないんですよ。だから結構インターンにパッパッって(笑)。
庄司:旅行休暇に理解のある会社ですね。だいたいイベントって学生向けのイベントは学生さんなんでしょうけど、旅祭とか旅大学ってどのぐらいの年齢層の方が多いんですか?
小泉:旅祭に関してはやっぱりアーティストに結構引っ張られる部分があるので、割りと四十代の方も1割ぐらいいらっしゃって基本的には二十代~三十代前半までです。旅大学に関しては、今大学生と一般の方と半々にしていてテスト的にやってるんですけど。
庄司:一般の方って何歳ぐらいの方が?
小泉:一般の中でいうと三十代前半までで8割ぐらいですね。たまに四十代の方がちょろちょろ来られるっていう感じですね。
庄司:割りと幅広めですね。もっと若い方が多いかなと思ったんですが。
小泉:そうですね。僕らももっと若いと思ってました。意外と年上の方に来ていただいてますね。
庄司:超勉強になりました。企画・事前・当日・事後、これはEvent Salonでもやりましょうね、いろいろね。何か皆さん質問ありますか?
A:事前にFacebookグループ作るっていうのが結構意外だったのですがどのぐらい盛り上がっていますか?
小泉:基本的に全員参加してくれる方のFacebookを事前に聞いとくんですよ。そこに非公開のFacebookグループを送って入ってくださいって言うとだいたい7~8割ぐらいの人が入ってくれるんですね。だから20人~30人ぐらいは事前に入って、僕らがディレクションして「はい!自己紹介をお願いします!」みたいなので結構みんなやってくれますね。それで事前に「この人見たことある人だな」ってのは当日察知してもらうみたいな感じですね。
A:終わった後の一日二日とかは結構盛り上がるんですか?
小泉:そうですね、基本的には飲み会がやっぱあるので。ほんとに全部飲み会やってるんですよ。なので飲み会で仲良くなった人とそこでやりとりしたりとか、コミュニティは何となくはできてるかなっていうような印象です。
庄司:それ、80本の旅大学で80個グループができたんですか?
小泉:2回で1セットみたいなのもあるんですよ。なので、厳密80ではないんですけどほぼそれぐらいあります。
A:今もうすでにアクティブなやつってどのぐらいあるんですか?
小泉:継続してアクティブなのは正直そんなになくて、ただ何か投稿するとみんなコメントしてくれたりとか、同じような似たテーマでやる時に「皆さんまたやるよー」みたいなこと言うと、「あ、いこっかなー」くらいのふわふわっとしたのはありますね。
庄司:すごいっすね。もうこの先何千とFacebookグループが(笑)。
小泉:まあ、あんまりやりたくないっすよね(笑)。もうちょっといい方法あるだろうなってのは感じてます。
庄司:はい。大丈夫ですか?他にありますか?イベントづくり。コミュニティづくりがすごい丁寧にやられてますね。飲みにも行き。
小泉:もう、そこに努力割いてますね。昔から。
庄司:ちゃんと手を入れないと、時間をかけないとだめってことですよね。交流会でどんな感じで会話が生まれるんですか?
小泉:交流会はゲストの方も基本的に全部参加していただいてるんですね。ゲストの方に群がる人もいればそうじゃない人もいるんですけど、結構放置に近いです。僕らも中には入るんですけど、基本的にはみんなで各自。でも割りとやっぱ旅の話をしてる方が多くて、旅大学って言ってるくらいなので「どこ行ったんですか?」から始まって「ここ良かったですよ」みたいなのから始まるケースがやっぱ多いイメージですね。
庄司:でも、旅っていうテーマが話しやすいのかもしれないですね。
小泉:そうですね。何か自分で話したいとか写真見せたいっていう旅好きもありますし。
庄司:合コンでも旅ネタ鉄板ですからね。
小泉:そうですよね……ちょっと僕は分かんないですけど(笑)。
庄司:僕も想像で言ってますけど(笑)。そうだろうなと思って言ってますけど。何か話しやすいテーマでイベントを作るっていうのはもしかしたら――旅大学・小泉さんのTABIPPOはもともとそれが始まりですけど、話のしやすいネタをイベントのテーマの中心に持ってくるっていうのは一つヒントかもしれないですね。他にありますか?
B:旅大学のゲストの方ってどうやって見つけているんですか?
小泉:二つパターンあって一つは僕らの知ってる人、もしくは誰か返すと届く人。「あの人ゲストに出てほしいな」とか「あの人めっちゃいいよね」とか僕らの会社の中で旅大学ゲスト・ブレイン・ストーミングみたいなのがあって、この人にこのテーマやってもらおうみたいなのを案出しをバーッとして声かけるっていうのが一つ目で、もう一つは僕らで声が届かない――要はそんなに距離が近くない人に対しては単純に資料作ってメールして「このぐらいのギャラで出てほしいんですけどどうですかね」みたいなのを結構地道にやるイメージです。でも、旅の業界ってすごい狭くて正直誰でもつながっちゃうぐらいコミュニティがある程度できてるんであんまり今んところ苦労していないですね。
B:ともすると著名人だとバーッって来そうなのですけど著名人でない場合は集客的に問題はないのかなと思ったんですけど。
小泉:最初すごい僕らもそれを懸念してて、例えばゲストで大学生とかいるんですよ。50万円で世界一周した大学生みたいな人をゲストに呼んだりしても、50人来たりするんですよ。なので、ゲストよりは割りと企画の切り方みたいなところが旅大学の場合はニーズがあるのかなっていう印象ですね。
庄司:でも、30人~50人だとほんとに企画次第だったりしますよね。ニッチでも30人は世の中にいるというか。
小泉:東京に30人はいるだろうみたいな。
庄司:っていうのってありますよね。それはイベントしかできない尖らせ方ですよね。これで雑誌作ろうとかメディア作ろうで、50人しか興味ないメディア作ったらやってられないですけどね。
小泉:確かにそうですね。あとは、結構ゲストの人に告知してもらってるんでそれは効果があるかもしれないですね。
庄司:なるほど。他にありますか?
C:普段僕もイベントをやったりしてて、音楽とかそういったアイスブレイクとか考えたりするんですけど、通常こうやっていろいろイベントセミナーとかをやった時ってみんな堅苦しくこうやって聞いちゃったりしてるから、そこのところってどうやってアイスブレイクされているのですか?
小泉:すごくいい質問ですけど結構雑で、僕が司会やるときはだいたい「じゃあ皆さんスライドで周りの人と2~3人のグループを作ってください」「質問はこんなのがあります」「はい、どうぞ」みたいな(笑)。
庄司:例えばどんな質問があるんですか?
小泉:「最近行った海外旅行は?」とか「普段のお仕事は?」みたいな5個ぐらい並べておくんですよ。テンプレのスライドがあって。「はい、どうぞ」って言うとみんな「マジかよ」みたいな感じでちょっとクスクス笑うんですよ、今みたいな感じで。それで結構ほぐれるみたいな。そのタイミングで音楽流してみんなでわちゃわちゃっとやるみたいな。だからお酒飲んだりとかは全然なかったりもするんで、最初のタイミングは。
庄司:それやろう。「最近やったイベントは?」みたいな(笑)。
小泉:それでいけますよ(笑)。「はい」って。「はい」って言うのが結構僕の中で最近来てます。
庄司:なるほど。もう一枚いいですよね。はい、どうぞ。
D:メディアの部分で。4つ今出てると思うんですけど、これって単純にメディアとして分散させて同じ情報を発信していくのか、それとも個々の特徴的に何か使い分けてるのかっていうところは……
小泉:ブログのメディアは単純にブログの記事をずっと書いてて、Facebookはそれを流してるんですよ。Twitterもそうですね。TwitterとFacebookはブログであげた記事を単純にソーシャルで拡散して、PVを上げにいってる。LINE@は今は速報のニュースだけを流すようにしていて、例えば今日の10時からジェットスターがセールやってたんですけど、そういうのを昨日の夜のうちに流しておくとかっていうセール情報、もしくはニュース性のあるものだけをLINE@で流してます。メルマガは旅大学の告知とか、TABIPPOで本出しましたとかそういう告知系のを一週間に1回htmlのメールでドサッと送るみたいな感じでやってます。
庄司:なるほど……登録しよう。他にありますか?
E:今のLINE@の件なんですけどLINEのニュース自体で「今、この絶景」みたいなのが流れることってあるじゃないですか。何でLINE@でそういった記事は流さずに速報だけで使おうとしたんですか?LINEニュース自体、絶景系とか週末のおすすめ情報とか結構出てるじゃないですか。
小泉:僕らのちょっと先の話をするとTABIPPO.NETのブログ記事のPVが結構会社の業績にモロ直結してて広告めっちゃ打ってるんですね。ここで旅行系の企業さんのタイアップとかいっぱいやってるので、時機もうちょっと規模がでっかくなってきたらLINE@で流す情報もTABIPPO.NETの情報を流したいなと思ってるんですけど、単純にTABIPPO.NETの記事って例えば「香港の夜景が見えるレストラン5選」みたいなのって、正直そんな興味ない人は興味ないじゃないですか。「今行かねえし」みたいな。なので、もうちょっとでっかくなってからそういう情報流したいなと思ってて、でもセールの情報って基本みんな気になるんですよ、旅行好きな人たちって。僕、今日買ったんですけど東京から大阪まで1500円とかっていうのが流れるとやっぱりみんな気になるんで、一旦今のフェーズはみんなが気になるような情報だけ流し続けようというのを今テーマでやっています。
庄司:旅大学80回やってきましたよね。その後ってほんとにつながりが生まれるかどうかってコミュニティの盛り上がり方でも分かるし、もしくは一人一人がつながってLINEとかで盛り上がってるのかもしれないし、もしかしたら一緒に今世界行ってる人もいるかもしれない。それってイベントの中身によってその場が盛り上がる・盛り上がらないっていうのありますか?というのは、例えばハッカソンとかありますよね。みんなでプログラム一緒に作ったりするような、参加者に何か頭を使ってもらうとか、時間を使ってもらうとか、手を動かしてもらうみたいなことをやると割りと仲良くなりがちだなと思って。一方的に話すよりもね。そういうのってありますか?それとも、もうその話が面白ければ盛り上がるよって感じですか?
小泉:旅大学に関してはまだやっぱり一日限りで、ある程度話を聞いて飲むけど解散になっちゃうんで、そんなイベント毎に「どういったイベントやったらもっとコミュニティが強くなるか」みたいなところまでは正直見えてないなっていう印象ですね。イベントによっては、例えば旅祭とかは当日一人で来たお客さんが一人じゃ寂しくないようにミート・アップのテント作ったりとか、10人集めて何かやったらみたいなそういう企画結構作ってるんですね。
庄司:10人集めてってどうするんですか?
小泉:周りの人を10人「すいません、これやりたいんですけど」みたいなのを集めてもらって。
庄司:それで一人ぼっちが10人集まって……すごいな。
小泉:というミート・アップのテントを今年作ってやったんですけど、それがすごい反響があって。そこはもう目に見えて「あ、コミュニティできてんな」みたいな。
庄司:一人で来る人ってどのぐらいいるんですか?
小泉:実は結構いて、サマソニ(サマーソニック・フェスティバル)とかフジロック(フジロック・フェスティバル)でも多分一定数いると思うんですけど、旅祭はバックパック旅行が好きな旅好きがフラッと来る感覚で、一人の人結構いますね。だから、そういう人たちを――今年9時半に開けて11時のタイミングで「一人で来た人集合」っていうテントを作って、そこでみんな交流したりしてました。
庄司:僕も結構バックパッカーでインド行ったりしたんですけど、一人で泊まり旅をして宿とかでほんとに友達できますよね。
小泉:できますね。一人の方ができますもんね。
庄司:あれ何でなんでしょうね?
小泉:複数人で海外周ってる友達とかは、やっぱりその友達としかしゃべらないんで結局一人の方が友達がめっちゃできる現象がありますよね。
庄司:何で旅先だとできるんでしょうね。渋谷のスタバだと絶対そんなこと起きないじゃないですか(笑)。あれは何が一番違う大きな原因なんでしょうね?
小泉:仲間意識ですかね、海外で。僕、今恵比寿で男12人でシェアハウスしてるんですけど、それみんな世界中で会ったやつなんですよ。帰ってきてからずっと仲良く、会社のメンバー全員そこ住んでるんですけど、それぞれが旅先でたまたま出会って仲良くなって、今一緒に住んでるみたいな。まあ、寂しさもあるんじゃないんですかね?僕、ずっと寂しかったですもん。やっぱ。あれ、違います?(笑)友達いっぱいできました、だから。
庄司:分かりますよ。そのさみしさを乗り越えに旅に出るわけですよね。
小泉:そうなんですかね。そうかもしれないですね(笑)。
庄司:そんな感じでフェスに来る人も多いのかもしれませんね。旅っていうテーマがすごく力になってるのかもしれないですね。最後に一人、いますか?もうだめ?はい、TABIPPOの小泉さんでした。どうもありがとうございました。
あのイベントを始めたきっかけは?イベントをやって何が変わった?
ユニークなイベント主催者の話から、あなたの活動へのヒントを探しに来ませんか?
イベント主催者のためのイベント「イベントサロン」
定期的に開催中!
イベントサロンのグループをフォローすると次回開催のお知らせをお届けします
イベントサロンのグループをチェックする!
【EventSalon vol.8「つながり」が生まれるイベントのつくりかた】
#1 世界一周する旅仲間ができる?!年間3000人動員のTABIPPOが語るコミュニティ創り6つのポイント / 旅祭 小泉翔
動画の書き起こしページはこちら
#2 参加者同士で次々にはじまるコラボレーション。東京発・地域コミュニティイベントの新しいカタチとは!? / としま会議 中島明
動画の書き起こしページはこちら
#3 鍵を握るのは一杯の味噌汁?!参加型イベントをつくるためにママプロぐんまがやっていること / 一般社団法人 ママプロぐんま都丸 一昭
動画の書き起こしページはこちら
#4 茶ッカソンが失敗から学んだ、参加者の結びつきを強くする方法 / 茶ッカソン 角野 賢一
動画の書き起こしページはこちら