「お金を取るのは気が引ける」のは日本だけじゃない!Peatix AsiaチームのNicholasが考える「イベントを有料にするメリット」

「イベントを開催したいけど、参加費を有料にするのは気が引ける…。」そう感じたことのあるイベント主催者の方は多いのではないでしょうか?

 

Peatix がサポートするシンガポールやマレーシアでも、その思いは同じようです。Peatix AsiaチームのNicholasが、「イベントを有料にするメリット」についてコラムを書きました。イベントの参加費を有料にすることについて、新しい視点があるかもしれません。ぜひ読んでみてください。


ここ最近のPeatixの傾向を見ると、無料イベントが全体の約46%を占めています。主催者の方と話をすると、「気軽に参加できるイベントにしたくて」、「もっと多くの人にイベントに来てもらいたいんです」、「コミュニティからお金を取ることに気が引けてしまって…。」など、いろいろな考えや事情がうかがえます。

 

しかし、僕がPeatixのメンバーだからではありませんが、イベント主催者の方には、イベントを有料にするメリットについても、改めて考えてもらいたいと思います。今までのPeatixの利用データや、僕自身の経験から、いくつかのメリットをお伝えします。

 

1. 当日キャンセルの最小化

参加費無料のイベントの場合、申込者は「当日、実際にイベントに行けるのか?」、「仕事終わりに疲れていても、天候が悪くても本当に行きたいか?」とじっくり考える前に申し込みをすることがあります。

イベントの内容や会場のアクセスの良さ、当日の天候にもよりますが、無料イベントの場合、平均して40%〜60%の申込者が当日キャンセルすると見積もってちょうど良いくらいです。当日キャンセル率を見誤ると、イベントの運営にかかる様々なコストの見積もりにも狂いが生じてしまいます。

一方で、事前支払いの有料イベントの場合、当日キャンセル率は10%〜20%程度に抑えられます。

 

2. 熱量の高い参加者と出会える

有料イベントの参加者は、イベントにより積極的に参加してくれる傾向にあります。他の参加客や主催者との交流に真剣で、その結果として熱量の高いコミュニティが生まれます。そのようなコミュニティは活発で、長続きしていく可能性も高まります。

 

3. コスト最適化

1の当日キャンセルにも関連しますが、当日の参加者数を見誤ると無駄なコストが発生します。フードやドリンクの量、ノベルティの数、あるいは会場の大きさも、必要以上に確保してしまい、余計な出費をしてしまったと後悔した経験はありませんか?

お金だけでなく、さまざまな物や資源を無駄にすると、後味の悪い思いをすることになってしまいます。

 

4. イベントをより良くするための予算確保

イベントを有料にすることは、イベントの内容を充実させたり、宣伝・マーケティングのための予算を確保することにつながります。予算ゼロでは依頼できなかったゲストスピーカーや出演者に来てもらえれば、イベントの価値を上げたり満足感を高めることができます。

PeatixやFacebookでの告知・集客などを通じて新規参加者を獲得し、コミュニティを拡大させたり、マンネリ化を防ぐこともできます。

自分たちのイベントに最適な宣伝・マーケティングの手法を見つけるまで、色々と試行錯誤をしてみる必要がありますが、使える予算がなければ、それらを試してみることもできないのです。

 

5. その他

イベントへの参加全体を有料にしなくても、一部のコアな参加者に向けてプレミアム有料チケットを販売するのも良いアイデアです。限定コンテンツやグッズ、特別席、ゲストスピーカーや出演者との交流などを有料チケットで提供すれば、コミュニティのコアなファンがこれまで以上に増えるかもしれません。

 

もちろん、イベントを無料にするか有料にするかは主催者の最終判断にゆだねられます。ただ、イベントの有料化には多くのメリットがあることも忘れないでください。多くの労力と時間と、そしてお金をかけて良いイベントを主催するのだから、自信を持って参加者に参加費の支払いをお願いして大丈夫。それはすなわちイベント・コミュニティへの熱意をもった参加を促すことになり、コミュニティの継続と発展にもつながるはずです。

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で