資金調達のお知らせに寄せて

  (Peatix Inc. CEO 原田より) 本日弊社ことPeatix Inc.は百万ドルの資金調達を敢行したことを発表した。PRマーケ担当が「ブログを書け」というので補足という形で書いてみる。ブログなんぞ書いてる暇なんてない、という気持ちが強い。 前回の昨年12月の資金調達を発表した時は「一人のバカな若者の話」というブログ記事を発信し、それがご好評を得た(と勝手に思っている)。ちょうど米国法人を設立し、500 Startups などのシリコンバレーVCの出資も決まったタイミングなので意気揚々、勢い余ってあのような記事を書いてしまった。今回の資金調達を達成した心境は、あの時のそれと全く異なる。多くの皆様に「おめでとう」という声を頂戴する。大変有り難い。ただ当事者の僕らは祝杯を挙げる気分にはどうしてもなれない。「挑戦を続けて良い」という「免罪符」を頂いた、というのが正直な気持ちである。起業は罪深い。家族、親族、友人などにひたすら迷惑をかけ続ける。金に困っては頭を下げてお金を貸してもらい、ろくに家にも帰らず、四六時中むすっとした表情で戦略を頭の中で描き続ける。人様の命綱=お金を受取り、9割の確率でその命綱を使い果たしてはお返し出来ないことになる。大迷惑。とても罪深い。気軽に「へい兄ちゃん、起業しちゃいなよ」なんて口が裂けても言えない。起業なんて絶対に勧めないよ。 さて、このソーシャルチケット国内市場では弊社を含め多くのスタートアップが参入している群雄割拠の状態。それぞれがイベント支援という切り口でサービスに磨きをかけ、切磋琢磨しながら競い合っている。だが日本国内だけで考えれば、これら全てのスタートアップが生き残れるわけがない。今後1-2年以内に明暗がはっきりと浮かび上がり、敗者は淘汰されていく。必ず。海外市場で大きく伸びている「巨大なやつら」も日本およびアジア市場に参入しないはずがない(みんな、このことに気づいているのだろうか)。おそらくは、毎日真剣にコツコツと地味な努力をしながら、人々が集う場における問題解決について考える会社が生き残る。身の程を把握しつつ、一見単調に思える作業を毎日毎日やっていけるか。そこがポイントだと思う。きれいごとを言っているのではない。海外のリーディングカンパニーの経営者からも同じようなことを言われたし、実際にこの一年このビジネスをやってみて実感したことだ。 今回は百万ドルという大金を投資して頂き、同時に投資家に対して新たな約束事が生まれた、と認識している。目指すべき企業価値はもちろんのこと、人々が集まる場に対してより便利で有意義なツールを提供しなければいけない。しかももっと大きなスケールで。チャレンジのハードルが大幅に上がった。祝杯を挙げている暇はない。最近見かける多くのベンチャー起業家みたいに、結果を1円も出してないのに大CEO気取りでメディアインタビューに答えてる暇もない。気を引き締めて寡黙に次のステージに進んで行く。生き残るために、頂いた免罪符を手に、迷惑かけ続けながら、ごめんなさいごめんなさいと頭を下げながら、挑戦を続けて行く。 (なーんて言っておきながら、ちょっと嬉しい。ちゃんと結果を出さないと資金調達なんて出来ないからね。)

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