イベント・コミュニティプラットフォームを運営するPeatixが、イベント・コミュニティ主催者のためのイベント”イベントサロン”を名古屋で開催しました。
7年ぶりとなる名古屋での開催。今回は「エリアカルチャーを創るイベントの育て方」をテーマに、地域で愛されるイベントを運営する3人のゲストに登壇していただきました。
●開催日:2023年6月9日
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●登壇者情報
- かかみがはら未来文化財団 廣瀬 真一氏
岐阜県各務原市の職員でありながらローカルフェス「Our Favorite Things」など、同市で文化に触れるイベントを開催する。
- 大ナゴヤ大学 / フリーランスコミュニティマネージャー 山田 卓哉氏
「大ナゴヤ大学」や「森、道、市場」など東海エリアで愛されるイベントの運営に携わる。
- 株式会社クロン / cultra 畠山 亮成氏
名古屋の新しい音楽イベント「cultra」をはじめ名古屋、東京のイベントディレクションに携わる。
今回のイベントでは、参加者の方々に事前アンケートを実施し、登壇者3人へ聞きたいことを募集しました。
35個もの質問が寄せられ、それらを中心にお話を聞きました。
イベントを開催する上で大切にしていること
今回集まった質問の中で一番多かったのがこちらの質問でした。
異なる立場からイベントに関わる三人は、それぞれどのようなことを大切にしているのでしょうか。
山田さん:
自身でイベントを主催することよりも、主催者や企画者とスタッフの間に立ってイベントの運営に携わることが多いので、自分自身が主催者の想いを理解し、スタッフにきちんと伝えることを運営の中で大切にしています。
廣瀬さん:
私は市の職員であり市の活動としてイベント運営をしているので、利益を出さない代わりに金銭以外の価値を生むことを意識しています。
畠山さん:
私は自身の会社の事業としてイベントを運営しているので、「絶対に黒字にする」ことを意識していますね。
お話を聞いていくと、それぞれの立場やイベントの目的に応じて、皆さんが異なった軸を持ってイベント運営に携わられていることが分かります。
地域で愛されるイベントを続けるために
今回のテーマである「地域に愛されるイベントをどう育てるか」ということに沿った質問もいくつかいただきました。
廣瀬さん:
当事者とのヒアリングを重ねてきちんと向き合い、時間を掛けてコツコツ作っていくことが大切だと思っています。地域の中に極端にこだわり過ぎず、外からの風を入れながら、中の人も気がついていけるような機会を作っていきたいと思っています。
畠山さん:
気づかれない部分にも細かくこだわっています。例えばフライヤーやカメラマンは名古屋の若手にお願いしています。地域の若者に機会を作り、自分の成長と周りの成長の循環を作っていきたいと思っています。
山田さん:
主催者や企画者の意図を汲むことを大切にしています。スタッフには説明会をいつも実施し、きちんとスタッフと思いを共有していくことがコミュニティデザインの部分で大切だと思っています。
今後やってみたいこと
最後に、登壇者の皆さんに今後やってみたいことをお聞きしました。
廣瀬さん:
活動を通して外からも注目してもらえるようになってきました。これからは更に中の人たちに能動的に動いてもらえるような機会に繋げていきたいですね。
畠山さん:
森、道、市場が大好きで常にベンチマークにしています。自分でも1万人規模のフェスを名古屋でやりたいと思っています。また、プラネタリウムやビルの屋上など、今までこんなところでやったことないという場所で、音楽の新しい見せ方をしていきたいです。
山田さん:
イベントを通してコミュニティを育てています。自分の携わっているイベントをきっかけに形成しているチームを更に楽しいチームにしたいですね。その中で応援したり、励ましあったり、更に自覚的にそういった動きが作られるようにコミュニティを充実させていきたいと思っています。
トークセッションの後は交流会に移り、参加者の皆さんは、質問しきれなかったことや直接話したいことを登壇者とじっくり話し合っていました。
予定していた時間が終わっても皆さんの熱は冷めず、会場が閉まった後も外の公園でしばし交流が続きました。
「イベントサロン」は、イベント・コミュニティ主催者が集まる場として、さまざまなテーマを設けてイベントを開催しています。今後のイベント情報は、こちらのグループページでお知らせしていきますので、ぜひフォローをお願いいたします。