グローバルイベントを大学で!地域に根付いたコミュニティを作るための3つの工夫とは?/ イベントサロン神戸vol.1 DAY2 PechaKucha Night Nishinomiya ブレント・ジョーンズ氏

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2017年5月6〜7日、神戸にて078kobeというフェスティバルが開催されました。ピーティックスも2日間にわたり「イベントサロン神戸vol.1」を開催し、神戸内外で活躍する素敵なイベント・コミュニティオーガナイザーのトークイベントを行いました。

2日目のテーマは”「Global to Local」世界で広がる思いを身の回りに広めるには” グローバルに広がるアイデア・表現・考え方を、身の回りに広めていこうと活動する方たちのお話です!

グローバルイベントを大学で!地域に根付いたコミュニティを作るため、ペチャクチャナイト 西宮 が行った3つの工夫とは?/ イベントサロン神戸vol.1 DAY2
PechaKucha Night Nishinomiya:Brent Jones(ブレント・ジョーンズ)氏

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びっくりしたかもしれませんが、実は私、日本人じゃありません! (会場笑)ビックリしたでしょ??(笑) 今日は、私がやっているPechaKucha Night (ペチャクチャナイト)Nishinomiyaのお話をしますね。

PechaKucha Nightとは

PechaKuchaを知っている人はどのくらいいますか?おぉ、結構いますね。もしご存知ない方はぜひウェブサイトを見てみてください。PechaKuchaは20枚のスライドを20秒、計6分40秒で話すトークイベントです。一晩のうちに何人ものスピーカーがこのフォーマットで話します。テーマは「クリエイティブ」、「アート」、「デザイン」、あと「アーキテクト(建築)」もありますね。

私は甲南大学マネジメント創造学部というところで教えています。この甲南大学なんですが、2009年に西宮北口に新しい校舎を作りました。2階から5階まで吹き抜けになっていて、この場所をオープンにして何かしていこうと思った時に、この校舎をデザインしたデザイナーさんが、PechaKuchaというイベントがあるということを話していたのを思い出したんです。それで、それをここでもやろうと思いました。

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大学の事務長と一緒に東京のPechaKuchaを見学へ

PechaKuchaをやりたいとなったのですが、最初の一歩をどうしようと思い、大学の事務長と一緒に高い交通費をかけて、本部の東京のPechaKuchaを見に行きました。参加してみて、改めてこの大学にフィットするなぁと思ったんですね。スペースもあるし、いろいろな人の刺激的なトークが大学で聞けたら、学生にも良い影響があるのではないかと思いました。

そこで、東京にあるPechaKucha本部とフレンドシップ契約を結びました。PechaKuchaを自分たちの地域で開催するには幾つかのルールがあります。商用利用してはダメとか、年に4回は開催するなどあって、それを守りますよということで、PechaKucha Nishinomiyaのオーガナイザー(主催者)になりました。

地域に開いたコミュニティになるために:話題の場所で開催・Beer Breakを重視!・地域で活動する人に関わってもらう

うちの大学の建物が5階から9階まで吹き抜けになってまして、大きな壁をスクリーンにしてスライドを映します。こんな感じの素敵な空間ですので、話題にもなりました。

ただ、問題もいくつかありまして……。例えばお知らせですね。どういう風に告知して人を集めていけばいいかなど、いろいろ苦労しました。チラシを作ったりしています。私はデザインのセンスが全然ない中で手探りで作っていました。段々慣れてきて、前よりはずっと良くなったと思います。今はその回の発表者の方にイラストを描いてもらったり、いろいろ工夫して最初の頃よりはいいチラシになってると思います。

でもやってみてやっぱり良かったと思っています。学生も参加しますが、社会人の方がちょっと多いくらいでやってくる。そして、PechaKuchaの重要なルールの1つなのですが、必ず途中でBeer Breakを入れます!(途中休憩時間:ビールなどのドリンクと、周りの人とのおしゃべりを楽しむ時間)ビールを飲みながら、面白い話を聞くのは本当に楽しいです。

Beer Breakの時間にパフォーマンスを入れたりもします。例えばこれは学生がソーラン節を踊っているんですが、フィリピンに学生を連れて行った時にソーラン節を向こうで披露したのですが、それをここでもやってもらいました。

もう一つ工夫しようと思ってやっているのが地域連携、コミュニティとの連携です。例えば去年、白鷹という酒の禄水苑という工場のスペースを使ってPechaKucha Nightをやりました。

今後の課題も色々あります。開催を重ねてきましたが、どうしても発表者が私たちの知り合いのネットワークに偏りがちなところ。共同主催者もイギリス人なので、それに伴って、英語での発表も多めです。これからこの活動をもっと広げていきたいと思っています!

[Q&A]

Q) 大学でPechaKuchaをやるというのが面白いと思いました。事務局長さんは一緒に東京に行かれたということで、理解があったのかなと思いますが、それ以外にも色々な人がいると思います。反対などありませんでしたか? あった場合、それにはどう対応したのでしょうか。

A) 事務局長は一緒にPechaKuchaの雰囲気を見てくれたということもあり、前向きでしたね。全学を巻き込む上で事務局長と一緒に進められたというのは大きいと思います。誰と一緒にやれば進めやすいか、ということですね。あとは西宮のキャンパスはメインキャンパスとは離れたところにあるので、多少自由にやりやすかったのかなとも思いますね。

Q) 大学で開催することで、学生さんに何か変化や影響はありましたか?

A) 学生にアプローチするのは難しいです。みなさんご存知かもしれませんが、今の学生は授業が終わるとすぐ帰る。アルバイトや他の予定で、すぐ逃げる(笑) だから学生に参加してもらうのは苦労していますね。プレゼンまではできなくても、ボランティアとして参加してもらっています。そこで進行役として英語でスピーカーの紹介をしてもらったりしてますね。だいぶ難ありな英語ではありますが、それは学生にとってとても良いチャレンジになっていると思います。

Q) PechaKuchaはスピーチが素晴らしいという話をよく聞きますが、スピーカーさんはどんな風に選んでいるんですか?

A) それは毎回話題になっています。最初のイベントの時はGarr Reynoldsさんにお願いして出てもらいました。彼は名前も通っているし、助かりましたね。あとは自分たちのネットワークの中から見つけていることが多いので、紹介をしてもらってという感じです。本当に幅広い人たちに出てもらっています。

その中で本当に面白いプレゼンテーションや、一方でうーんもうちょっと聞きたかったというようなプレゼンもあり、いろいろです。ですので、こういう他のイベントに来たらいろんな人に声をかけますし、面白そうなことをやっている人はいないかなというのは気にかけています。

(司会)私は東京のPechaKuchaに何度か参加したことがあるんですが、トークの内容が本当に様々で面白いですよね。もちろん話が面白い人もいるけど、話し自体は「ちょっと恥ずかしがり屋さんなのかな」と思うような人でも、話している内容がとても面白い切り口だったりして……どのトークもそれぞれに面白いのがPechaKuchaのいいところだなと思います。

(ブレントさん)そうそう、そうですよね!クリエイティブな人たちが集まるから、Beer Breakの間もすごく盛り上がったり、お互い声を掛け合ったり。プレゼンテーションの中でも、今まで考えたこともなかったというようなことが毎回出てくる。 次のイベントは7月18日の火曜日に設定しました。普通は金曜か土曜日にするんですが、たまに曜日を変えることで違う人に来てもらえないかなど工夫してます。

PechaKuchaのプレゼンテーションはWebサイトに一部公開されているので、それを見ていただくこともできますし、最近PechaKucha of the Dayというアプリもできまして、それをダウンロードしてもらうと、スライドと音声でPechaKuchaのプレゼンを楽しむことができます。

Q) 僕もプレゼンが好きで、やったりしてるんですけど、PechaKucha Nishinomiyaの地域性やトレンドがあったら教えてください。

A) そこは今後もっと強化していきたいと思っているところです。地域連携など。白鷹などの例はその一つです。あとは地域のメディアや、地域の社会貢献活動をされている方などに出てもらって、そういう話をもっと聞いてもらえるようにしたいですね。

 


グローバルで広がっているPechaKucha。地域の人たちが集まるPechaKucha Nishinomiyaも今後もっと盛り上がっていきそうです!

PechaKucha Night Nishinomiyaの過去のトーク、今後のお知らせをチェックしよう!

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